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クルーズの船旅と言えばセレブや引退後のお金持ちが乗るイメージがありますが、実際世界一周クルーズとなるといったいどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
ざっと有名なクルーズ船をリストアップしてみるとこのような感じです。
船名 | クルーズ料金 | 1泊あたり料金 |
飛鳥2 | 550万円から | 5.5万円 |
ぱしふぃっくびいなす | 330万円から | 3万3千円 |
JTBチャータークルーズ | 188万円から | 1万9千円 |
クイーンエリザベス | 448万円から | 3万5千円 |
アイランドプリンセス | 200万円から | 2万円 |
ピースボート | 188万円から | 1万8千円 |
私は過去に世界一周クルーズ客船のフロントで働いていました。フロント業務の1つに乗船客の精算というものがあり、いままで何百人・何千人という乗客の方々の請求書を見てきました。
そんな私がざっくり世界一周クルーズ旅行にかかる費用を考えたいと思います。
結局世界一周クルーズの費用っていくらかかるの?
クルーズ旅行と聞いて思い浮かべる一般的なイメージとしては「豪華で料金が高く一般人はとてもじゃないけど乗れないもの」というものが多いのではないでしょうか。
ところが海外に目を向けてみると世界のクルーズ人口は2200万人を越え、もはやクルーズは一般的なレジャーの1つになりました。
日本発着でも外資系の客船が参入してきており1泊1万円台から乗船可能なクルーズ船もたくさんあります。
ただ、世界一周クルーズともなると必然的に旅行期間も長くなり費用もそれなりに大きな金額になるのは間違いありません。
そしてそのトータル費用を考える為にはクルーズの基本代金だけではなく、その他様々な出費も考慮する必要があります。
しかもこの出費は実際にクルーズ旅行を経験してみないとなかなかイメージ出来ないものでもあります。
世界一周クルーズ旅行にかかる4つの費用
そこで世界一周クルーズの基本料金以外にどんなことに費用がかかるかあらかじめ把握しておくことは大切なポイントです。
世界一周クルーズ基本料金以外の費用として以下の4つを考える必要があります。
- 出発前の準備にかかる費用
- 港湾使用税
- クルーズ中の有料サービス費用
- 寄港地での個人的な出費
ちょっと詳しく見ていきましょう。
1.出発前の準備にかかる費用
世界一周クルーズともなると、そもそも船に乗る前の準備段階でそこそこの費用がかかります。例えば
- パスポートの取得・更新
- ビザの取得
- 予防接種の費用
- 海外旅行保険代
- スーツケース購入
- 港までの交通費
などです。その他、人によっては前泊のホテルが必要になったり、デジカメや洋服・その他もろもろ購入することもあるかと思います。
ざっくり考えてこれだけで乗船までの準備として1人5万~10万円は考えていたほうが良いのではないでしょうか。
2.港湾使用税
港湾使用税は政府関連諸税やポートチャージ等の名前で呼ばれることもあります。これは港の使用料のようなものです。
このお金は船会社に入るのではなく寄港先の港(国)に支払われるものでクルーズの基本料金とは別途必ず発生するものです。
金額はクルーズによって全然違っていて、短期クルーズなら数千円・長期クルーズなら10万円近くになる場合もあります。
港湾使用税はパンフレットに記載されているので必ず事前に確認しておく必要があります。
3.クルーズ中の有料サービス費用
クルーズの基本料金には含まれていない有料サービスを利用するすることもあるでしょう。
船によってケースバイケースで違ってくることもありますが、大抵以下の項目はクルーズの基本料金には含まれていません。
- ダイニング時のアルコール
- レストラン、バー、ラウンジなどでの飲み物
- ランドリーサービス
- 有料レストランでの飲食
- オプショナルツアー
- マッサージ・美容室などの利用
- インターネット・電話の利用
- ショッピング、カジノなど個人的費用
- チップ
特に大きな支出となるオプショナルツアーであれば半日ツアーで$50、1日ツアーで$100くらいはかかります。
オーバーランドツアー(一旦船を下船して行う3〜4日程度の陸上ツアーのこと)であれば$1000を超えることもあります。
またチップに関してですが、最近はチップを渡す煩わしさから開放するために1泊あたり定められたチップ代金をクルーズ前に一括して払う(下船時に精算という船もある)パターンが殆どになってきています。
チップに関してもパンフレットに必ず記載があるので確認してみてください。
4.寄港地での個人的な出費
寄港地での自由行動時の食事や観光地入場料・交通費、お土産代などでもお金をつかうことにもなるでしょう。
旅行前はあまりクルーズ中はお金は使わないつもりだと思っていても、結局色んな所でお金を使ってしまうものです。十分に準備していなくてやっぱり足りなかった!とならないためにも余裕を持って見積もっておきましょう。
客船会社は銀行業のライセンスを持ってないので、クルーズ中に資金がそこをついたからといって家族から送金してもらうとかできません(最悪の場合、クレジットカードでキャッシングという方法もありますが)。
私の感覚として、クルーズ基本料金とは別に最低一人50万円は準備しておきたいです。めちゃくちゃな豪遊でもしない限り100万円もあれば安心でしょう。
世界一周クルーズの基本料金
世界一周クルーズと言っても複数の船会社が船を運行しており、船のランク・部屋のランク・期間・参加人数によって変わってきます。
もっと言うと為替や原油価格に影響されて変動することもあります。
ここではメジャーな船会社をピックアップして「夫婦で一般的なタイプの部屋・100日間の世界一周に申し込んだ」と仮定して料金を見ていきます。
注:クルーズ料金は変動することがあります。ここでの料金は参考としてください。
1.飛鳥2の世界一周クルーズ料金
日本最大級の豪華客船「飛鳥2」。日本で一番有名で豪華客船といえばこの船を一番に思い出す方も多いのではないでしょうか。
飛鳥2であればバルコニーなしバスタブ付き部屋で550万円から(早割料金適応後)。1泊5万円くらいですね。夫婦参加なら基本料金だけで2人で1100万円強程度かかることになります。
過去の世界一周クルーズではシスティーナ礼拝堂貸し切り・マウリッツハイス美術館貸し切り・ボストン美術館特別見学など、普段絶対経験できないような特別な体験を提供してくれる郵船クルーズ。さすが日本一のクルーズ船でもあります。
ちなみにロイヤルスイートという最上クラスになると2710万円から。
参考: 飛鳥2 公式サイト
2. JTB世界一周チャータークルーズ料金
こちらのクルーズ終了してしまいましたが、日本史上初となるプレミアムクラス外国客船「サン・プリンセス」をJTBがチャーターして行った世界一周クルーズ。
98日間の日程で20カ国/31の港に寄港する行程で、世界の3大クルーズエリア(地中海・カリブ海・アラスカ)とスエズ運河・パナマ運河通航というワールドクルーズの王道とも言えるコース。
早期全額支払い割引特典を利用すれば1泊約2万円から参加可能というものでした。
チャータークルーズの豊富な経験を活かしたJTBならではのゲストエンターテイメントショーやオリジナル船内イベント等、他のクルーズ船では味わえない楽しみも数多く開催され話題となったワールドクルーズです。
最安値は内側タイプの部屋で早期割引適用で188万円から。その他にも部屋タイプは全部で11のカテゴリーに分かれていて、それぞれ料金も結構違ってきますので(スイートは848万円)、詳しくはJTBの公式サイトにて。
3.ぱしふぃっく びいなすの世界一周クルーズ料金
2015年世界一周クルーズの場合は330万円からでした。スイートルームで1780万円からです。
「ぱしふぃっ くびいなす」のコンセプトは「ふれんどしっぷ」。気さくで陽気な乗組員も多くアットホームな感じで船旅を楽しむことができます。
日本船なので言葉の心配もいりません。
4. 100万円台で行ける!!ピースボートの世界一周クルーズ料金
街なかに貼られているピースボートのポスターを目にされた方も多いのではないでしょうか。
ピースボートには「フレンドリータイプ」と呼ばれるクルーズ旅行にはめずらしい相部屋客室タイプがあります。もちろん1人や夫婦で参加もOKです。
料金は103泊104日のクルーズが188万円から。早期割引制度を利用すればさらにお得に乗船できます。
おそらく世界一安い料金で世界一周クルーズを提供している会社です。
就航したばかりのパシフィックワールド世界一周クルーズの行程・料金など気になるポイントをまとめました。
早速パシフィックワールドクルーズに乗ってきました。実際の船旅の様子をまとめました。ぜひこちらもご覧下さい。
世界一周クルーズ費用まとめ
一概にはいくらということができない世界一周クルーズにかかる費用。
ざっくり計算ですが、クルーズ基本料金に最低50万円くらい足した金額はかかると考えておいたほうが良いでしょう。
繰り返しになりますが、船のランク・部屋タイプ・参加人数等で料金は大きく変動しますのでここで紹介した内容は参考までに捉えておいてください。