クルーズにパソコンやスマホ・タブレットを持っていくのはもう当たり前。
そこで気になるのが
- 船上のネット・WiFi環境
- 接続料金や速度
といった点だと思います。
この記事では洋上のネット事情についてお伝えします。
また、クルーズでのネット接続でよくあるトラブル「知らない間に海外ローミング・高額請求される問題」の回避法についてもまとめました。
ぜひ最後まで御覧ください。
クルーズ船上でもネット接続事情
現代のクルーズ船はインターネット・WiFiは有料となりますが完備しています。
持参したパソコンやスマホにつなぐこともできますし、各船ともにインターネットカフェがあり船のパソコンを使うこともできます。
船によっては船室でネットに接続することもできます。
ただし、船上でのネット接続は衛星回線を利用するため料金はかなり高くなっています。
例えばダイヤモンドプリンセスのネット接続料金は1分あたり79セント・約100円となり、1時間で約6,000円にもなってしまいます。正直、従量課金でネット利用するのは高すぎるのでおすすめしません。
そこで各社ともに以下のようなインターネットプランを用意しています。
SNSプラン |
Twitter/Facebook/Instagramなど特定のSNSアプリだけが利用可能 Lineが使えないことが多い |
データプラン | 1GB・3GBなどデータ上限が定められている |
時間制 | 60分◯円、120分◯円など単位で課金される |
容量無制限プラン | 利用時間・データ容量共に制限なし |
船会社によって詳細は違ってきますが、分単位で利用するよりかなり安くなってはいます。
プランは複数用意されているので自分のネット利用状況を考慮して最適なプランを見つけてみてください。
船上インターネットのデメリット
船上インターネットのデメリットですが大きく3つあります。
- 高額となる
- 極端に遅い
- 繋がりにくい
すでに述べたように船のインターネットは衛星回線を利用してるため、陸上の通信事情とは大きく異なってきます。
ネットスピードは大変遅く・動画閲覧や通話はほぼできないと思っていたほうが良いです。画像閲覧すら厳しいこともあります。
航行エリアの天候やアンテナ間の遮断物・接続端末数によって接続状況が不安定になったり中断することもよくあります。
表示までに時間がかかればその分課金もされますから、船上でネット接続するのであれば、お得なプランを利用すること・メールの送受信やSNSのチェック、テキストベースのサイト閲覧にと割り切って利用したほうが良いでしょう。
大抵の寄港地ターミナルでは無料WiFiがありますし、観光途中に立ち寄ったカフェやお店のWiFiを利用されてもらったりと、急ぎの用件でなければ、高い費用を払って使い勝手の悪い船のインターネットに接続する必要はないのではと思います。
高額な船舶ローミングに注意
さて、この記事で一番伝えたかったことは実はここからになります。
「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の3大キャリアは実は洋上でもデータ通信や通話をすることができる「船舶ローミングサービス」を提供しています。
そしてこの「船舶ローミングサービス」が高額請求の落とし穴となってきます。
要はこれ海外ローミングと同じで三事業者とも海外定額制パケット通信の対象外としています。
気になる費用は通話料1分650円・パケット10KB50円(約3MBのJPEG写真1枚をメールやメッセージに添付して送ると5000円近くかかる)ほど。
通陸を離れたクルーズ船はいづれ圏外となりますが、しばらくすると勝手に船舶専用のネットワークを探して自動接続しようとします。
いつもはスマホ画面の上に「SoftBank」「Docomo」「au」といったキャリア名が表示されていると思いますが、船舶ローミング中はこれが「Maritime」といった表示になります。
これを知らずに「あれ?海の上でも携帯使えてるじゃん」と思って普通に使っていたら、実は高額な船舶ローミングを利用していたなんてことがありえるわけです。
寝ている間にアプリがバックグラウンドで動いていてものすごい量の船舶データ通信をしていたなんて想像するだけでもぞっとします。
しかもこの船舶ローミングはオプション提供ではないので解約や利用停止といった手続きができません。
対処方法としては船が出航して圏外になった時点で、機内モードにしてしまうことです。一旦機内モードにしてしまえば船舶ローミングが始まる心配はありませんから。
あまり知られていないことかと思いますが、各キャリアともに公式サイトにサービス概要掲載しているので一度目を通しておくと良いと思います。
さいごに
最後にもう一度まとめますが、船上でのインターネットは低速・高料金なので、分単位での従量課金はおすすめしません。
SNSやメールのチェックにとどめておき、長時間使いたいときは寄港地ターミナルやカフェのフリーWiFiを利用するなどで対応するのが良いと思います。
またネット環境は船会社によって違うので、乗船前に船会社公式ホームページで確認してみてください。