2019年4月1日~4月6日にかけて「JTB にっぽん丸で行く博多~小笠原クルーズ6日間の船旅」に参加する機会をいただきました。
今回はちょうど春休みのタイミングで自分と嫁・小学生の子供3人での乗船。にっぽん丸に乗るものも初めて、小笠原へ行くのも初めてということで乗船前からかなり楽しみにしていました。
結果日本船のクオリティの高さを見せつけられた最高のクルーズ旅行となりました。
たくさん撮りためてきた船内の写真や動画と共に旅行記を綴ってみたのでぜひ最後まで御覧ください。
パンフレットや公式サイトでは書けないことまで書いちゃいましたよ!!
にっぽん丸で航く「小笠原クルーズ6日間」概要
今回のクルーズはJTBによるチャータークルーズで正式には「にっぽん丸で航く 絶海の孤島 世界遺産小笠原・硫黄島・西之島周遊クルーズ6日間」という名前がついていました(長いww)。
博多港を出港して小笠原の父島へ寄港し、その後硫黄島と西之島を周遊するというコースです。
ちなみに東京から南へ1,000kmに位置する小笠原には空港がなく船でしかアクセスできません。
しかもその船は東京からしか出ていないのですが(それでも往復6日必要)、今回は福岡から出航し普段民間人はなかなか近づくことができない硫黄島と西之島を間近で見ることが出来るというクルーズ船でしか実現できないような貴重な体験となりました。
旅程はこんな感じですね。
1日目 | 博多港出港 |
2日目 | 終日航海 |
3日目 | 小笠原 父島寄港 |
4日目 | 硫黄島・西之島周遊 |
5日目 | 終日航海 |
6日目 | 博多港入港 |
地図で見るとこんなルートです。
気になるクルーズ料金の方ですが客室カテゴリーにもよって異なってきますが1人1泊5万円くらいからといった感じです。
値段だけ聞くと「いや、それは流石に高い・・・」と思うかもしれませんが(僕も思ってた)、実際に乗ってみると1泊1万円とかのカジュアル船とはレベルが違い過ぎました。
にっぽん丸はリピーター率が結構高いらしいんですが、一度体験するとそれだけの料金払ってでもまた乗りたいという気持ち凄くわかります。
一番上のグランドスイートはなんと1泊20万もするそうです。
聞いた話によるとこのクルーズはスイートルームすべて満室だったということなので持っている人は持っているんですね(汗・・)。
にっぽん丸 基本情報
次ににっぽん丸の基本情報です。
- 総トン数・・・22,472トン
- 乗客定員・・・524名
- 全長・・・・・166.6m
- 全幅・・・・・24.0m
にっぽん丸はクルーズ船としては小さい方になります。飛鳥2が約5万トンですからだいたいその半分くらい。
なので船内移動がものすごく楽で助かります。客室からすべての施設が近いし、お客さんが少ない分サービスの質も非常に高いです。スモールシップのメリットですね。
当たり前ですが日本船なので日本語が通じます。船内新聞や船内アナウンスもすべて日本語です。外国人のクルーの方もちょっとたどたどしいですけど、結構日本語でイケるのでにっぽん丸に関しては言葉の心配は全く必要ありません。
それではちょっと前置きが長くなってしまいましたが、ここから6日間のクルーズの様子をご紹介します。
博多港チェックイン ~ 客室へ
当日の博多港出航は10:30でしたが、乗船手続きなど時間がかかるので少し早めに港へ到着しました。
チェックインでは乗船券と引き換えに乗船証を受け取ります。これはIDカード・船室のキー・有料サービスの支払など色々なところで使うのでクルーズ中は常に携帯しておく必要があります。
スーツケースといった大きな荷物はチェックイン時に預けておけば後で船室までスタッフの方が届けてくれるので楽です。チェックインが終わったら早速乗船です。
乗船前に岸壁から撮影したにっぽん丸の船体になります。 pic.twitter.com/kf1DFc52ON
— はた@GWはコスタベネチア (@hata_cruise) 2019年4月15日
タラップを上って船内に入ると早速専属バンドによるお迎え!
吹き抜けのロビーを抜け、まずは船室に直行です。
スーツケースの搬入もすでに始まってました。仕事が早い。
部屋は3階でコンフォートステートというカテゴリーになります。窓付きの部屋なので外の景色もバッチリ見えます。我が家のような子連れ3人家族なら十分くらいの部屋の広さです。
にっぽん丸客室内の様子。コンフォートステートというカテゴリーで3人部屋。今クルーズは宿泊料金1人1泊4万5千円ほど。 pic.twitter.com/85YIPGrkg8
— はた@GWはコスタベネチア (@hata_cruise) 2019年4月16日
クローゼット・引き出しも人数分あって収納に困るということはありませんでした。
クルーズ期間中は客室が自分の家みたいなもんで、一度荷解きしてしまえば下船までパッキングする必要がないので楽ちんです。
空のスーツケースはベッド下に収納できるので邪魔にもなりません。
ミニバーにはペットボトルのミネラルウォーターが入っていて毎日補充されます。あとバーとかラウンジで水・ジュース・コーヒーとか無料でいつでも飲めます(部屋の水道水は飲用ではないです)。一応水筒持ってきてたんですが一度も使わなかったですね。
あと客室には金庫があるので貴重品など全部入れておけばクルーズ中に持ち歩く必要もナシ。船内での会計も乗船カードですべてできるので現金・クレジットカードは不要です。
バスルームは正直ちょっと狭めかなという印象はあります。ただ、にっぽん丸には大浴場がついていて今クルーズ部屋のシャワーを使うことは一度もありませんでした。洋上の大浴場から眺める大海原も最高でした。
トイレはウォシュレット付きです。
最低限必要な日用品はそろってます。
客室にある備品は以下のとおりです。
- バスタオル・フェイスタオル
- ヘアブラシ・シャンプー・コンディショナー
- ボディーソープ・石鹸
- シャワーキャップ
- 綿棒・ティッシュペーパー
- ひげそり用カミソリ・シェービングフォーム
- ドライヤー
- スリッパ
博多港出航 ~ オリエンテーション
にっぽん丸は予定通り午前10:30に博多港を出航。
デッキではシャンパンやソフトドリンクが振る舞われ、恒例のテープ投げが行われました。
岸壁では太鼓の演舞と現地スタッフさんによるお見送りも。
博多港出港シーン pic.twitter.com/Ofkfq28eij
— はた@GWはコスタベネチア (@hata_cruise) 2019年4月16日
その後、船会社と主催者のJTBによるオリエンテーションへ。船内生活全般に関する説明や注意事項・連絡などあるので参加しましょう。
このあとすぐに新元号の発表があるということでなんか皆さんそわそわしてました(笑)。
「美食の船」にっぽん丸
そしてお腹もすいてきたのでお待ちかねのランチへ。
「美食の船」とも呼ばれるにっぽん丸の食事はほんとクオリティが高いです。
客層的に年配の方が多いので量はそんなにありませんが、一品一品料理人の方が丁寧に用意してくれいてるのがものすごく伝わってきます。
大型のカジュアルシップだと一度に大量に料理してバイキング形式で(海外船だとフライドポテト・ピザ・パスタとか炭水化物中心で野菜・フルーツが少ないとかよくあります)あとは勝手にお客さん取ってって下さいーみたいな雑な感じですが、にっぽん丸は全然そんなことなかったですね。
毎回高級旅館やレストランで提供されるような食事で、正直メニュー見ても漢字読めないし一体何を食べているのかわからないことも(笑)。とにかくクルーズ期間中通して和食・洋食ともに食事は大満足の内容でした。
にっぽん丸には2つのメインレストランがあります。2階にあるのがメインダイニングの「瑞穂」、6階にあるのがオーシャンダイニングの「春日」。
それぞれ違う料理が提供されるので当日のメニューをみて好きな方に行って大丈夫です。「春日」は席が少ないので多少待ち時間が発生するかもしれません。
記念すべき第1食目は「瑞穂」にしました。温麺とネギトロ丼おいしかったー。
ちなみにクルーズ中の食事はすべてクルーズ料金に含まれていて、どれだけ食べても怒られることありません。基本的に1日6回の食事
- モーニングコーヒー
- 朝食
- 昼食
- アフターヌーンティー
- 夕食
- 夜食
があるのと、テラスでは焼き立てパン・ハンバーガー・ホットドック・アイスクリーム・シャーベットがいつでも食べれるようになっているのでお腹すかせることはないと思います。
むしろ太らないようにするほうが大変です!!
あとびっくりしたのがゴディバのチョコリキサーが無料で飲み放題なこと。これはクルーズ中何杯おかわりしたかわかりません。
船内生活のはじまり
クルーズは一度乗船してしまえばあとは何をしようが自由です。レストランとか各施設の営業時間やエンターテイメントの時間だけ予め決められていますがあとはホント自由です。
僕はクルーズに乗ったら基本的に何もしません。というか、むしろ「何もしない」というのが最高のクルーズの楽しみ方だと思ってます。
毎日仕事や家事で忙しくしているからこそ船旅のときくらいはゆっくりしたいじゃないですか。クルーズならレストランに行けば黙っててもご飯が出てくるし、もちろん皿洗いもしなくていい。部屋に帰ればハウスキーパーさんが掃除をしてくれてる。
黙って海を眺めたり、コーヒー飲みながら本を読んだり、たまにはお酒を飲んだりと本当に最高すぎます。
ただ今回は子連れでの参加だったので子供とプールで遊んだり家族で楽しみましたが、周りの方の過ごし方を見ていてもどちらかというとゆっくりと船内生活を楽しんでいるという方が多い印象でした(客層も見た感じみなさんリタイア後のシニア世代が多いかなという感じ)。
博多港を出港したにっぽん丸はその後関門海峡下をくぐり国東半島を右手に見ながら南進。
にっぽん丸が関門海峡下をくぐります。 pic.twitter.com/26hQPH8n69
— はた@GWはコスタベネチア (@hata_cruise) 2019年4月16日
夕方には九州と四国を抜け目的地の小笠原へと舵を切りました。
船上から見る夕日もまた格別美しかったです。
船上から眺める夕日 pic.twitter.com/bD8ffFlDcN
— はた@GWはコスタベネチア (@hata_cruise) 2019年4月16日
カクテルパーティー ~ ウエルカムディナー
景色見たり船内を探検していたらあっという間に夕方になっちゃいました。初日の夜は船側主催のカクテルパーティーとウエルカムディナーです。
ここでの飲み物は全部無料でいただけます。お試しで一番アルコール度数の高いSoleilというのをいただきましたが、とっても美味しかったです。
にっぽん丸のウエルカムカクテルパーティーの様子 pic.twitter.com/virNTGLQV1
— はた@GWはコスタベネチア (@hata_cruise) 2019年4月16日
そしてパーティーのあとはそのままの流れでウエルカムディナーのため再びレストラン「瑞穂」へ。
夕食は毎晩豪華なコースディナーが提供されます。初日はかなり豪華でちょっと全部食べきれない・・というくらいのバラエティある料理で圧倒されました(まあ、ばっちり全部食べましたけどね)。
あと今回はちょうど春休みだったので料理の随所に春の季節の野菜が取り入れられていたり、演出も春っぽかったりと季節感ありました。こういう仕事は日本人シェフじゃないとできないでしょうね。さすがです。
ウエルカムディナーのメニューはこちら。
まずはオードブルから。
そしてスープ。
魚料理が来たと思ったら、一旦お口直しの氷菓。
続いてお肉料理とサラダです。
そしてやっとデザート。
いや、もうホントお腹いっぱいでした。
そしてにっぽん丸の夜はまだまだ続く・・・
ディナー後は大ホールで船専属バンドによるコンサート。
残念ながらクルーズ中のショーの写真撮影・ビデオ撮影はすべて禁止となっていたのでここで紹介できませんが、どのエンターテイメントもレベル高かったです。
そして1日の最後のシメが夜食です。毎晩22:30からメインダイニングで軽食・フルーツが提供されるんですが、これがまた楽しみで毎日夜な夜な通ってました。
夜遅く食べるデザートってなんであんなに美味しく感じるのでしょうか(笑)
なんか食べ物の写真ばかりですみません。。。。
ということで小笠原クルーズ乗船記1日目のレポートはこれで終わりです。
2日目は洋上クルーズでゆっくり船内を回ることができたので、次回はもう少し船内の様子を紹介したいと思います。