大洗⇔苫小牧間を運行する長距離フェリー「さんふらわあ ふらの」に乗船してきました。
飛行機なら1時間ちょっとで行ける距離ですが、それをあえて約18時間かけて移動する贅沢な旅でした。
レストラン・大浴場あり・パブリックスペースや船内施設もきれいで、なかなか優雅な気分でプチクルーズが楽しめて良い思い出になりました。
今回は実際にさんふらわあに乗船した際の様子を撮りためた写真とともに紹介したいと思います。
さんふらわあダイヤ・運賃まとめ
まずはさんふらわあの概要・運行ダイヤと運賃を簡単にまとめておきました。
- 旅客定員数・・・590名
- 全長・・・・・・199.7m
- 総トン数・・・・13,816トン
- 航行速力・・・・24ノット
- 車両積載台数・・大型トラック154台/乗用車146台
大洗と苫小牧を結ぶさんふらわあには「夕方便」「深夜便」の2種類がありますが、今回乗船したのは夕方便になります。
出港時間 | 入港時間 | |
---|---|---|
苫小牧→大洗 | 18:45発 | 翌14:00着 |
大洗→苫小牧 | 19:45着 | 翌13:30着 |
乗船料金は最安値で10,740円からですが、シーズン・等級・徒歩乗船/車乗船/バイク乗船など条件によってかなりの幅があります。
料金詳細は別記事にまとめましたので、くわしくはこちら御覧ください。
ちなみに徒歩乗船なら高速バスとフェリーがセットになった「パシフィックストーリー」というチケットがお得なのでおすすめです。
私は徒歩乗船だったのでこのパシフィックストーリーを買いました。バスとフェリー別々に買うより4,000円くらい安かったですよ。
大洗港でさんふらわあに乗船
まず東京駅から高速バスで大洗港へ。
ちょうど緊急事態宣言中ということもあってか、ターミナルはガラッガラ。18:00頃に港についたんですが、すでに乗船案内も始まっていました。
徒歩乗船の乗客はものすごく少ない印象でしたが、車乗船はまあまあいたみたいです。
乗船券を受け取っていよいよ乗船です。
コンフォートに泊まってみた
今回とったのはコンフォート。こちら階段式のカプセル寝台になっています。
さんふらわあの場合、基本料金は「ツーリスト」といういわゆる雑魚寝のお部屋ですが、2,000円追加でコンフォートにアップグレードできます。
完全なプライベートを求める方は個室の予約をおすすめしますが、個人的にはコンフォートで充分でした。
中に入ってみるとこんな感じ。お世辞にも広いとは言えませんが、こじんまりとしていて意外と寝心地はよかったです。
テレビ・イヤホンジャック、ライト・コンセントがあるだけの超シンプル寝床です。
カーテン仕切りなので周りの音が心配であれば耳栓・アイマスクを準備しておくと良いかもしれません(売店で購入可)。
それからコンフォートにはスーツケースや大きなカバンを置くスペースがありません。
100円リターン式のコインロッカーがあるので、盗難防止のためにも荷物や貴重品はそちらに入れておきましょう。
食事はバイキングセットがおすすめ
さんふらわあのレストランは開放的でとてもきれいでした。
海側の座席は人気なので、オープンと同時にレストランに入るくらいのタイミングでぎりぎり座れるくらいでした。
座席数も多く席にこだわらなければ、オープン時間内いつ行っても空席待ちなどはないと思います。
今回食事は夕・朝ともにバイキングを利用しました。
バイキングは夕食=大人2,000円・小学生1,100円、朝食=大人1,200円・小学生900円。
お得な夕朝バイキングセット大人2,600円・小学生1,600円もあります。
ドリンクバーは別途200円、ビール・ワインなどアルコールも別料金になっています。
レストラン入り口にある券売機で食券を購入して中へ(※レストランはクレジット決済不可。現金払いのみ)。
夕食バイキングメニュー紹介
夕食バイキングメニューは「さんふらわあ さっぽろ」と「さんふらわあ ふらの」でことなります。
この値段でこの内容なら料金相応かなと言う感じです。おいしかったですよ。
さっぽろ | ふらの |
---|---|
味付け肉3種盛り 牛ハラミ(醤油/レモン)、豚ロース醤油 ホンビノス貝の酒蒸し、ジンギスカン 鶏と白菜のクリーム煮 イカと色野菜の塩炒め 蒸しギョーザ、鰆のバジル焼き 鶏唐揚げ、ポテトフライ、そば カットケーキ、ポテトサラダ、金平れんこん |
ハンバーグ食べ比べ 豆腐・鶏つくね・チーズ・牛肉他 トマトモッツァレラ フルーツ、カットケーキ 刺身、野菜ピクルス、ポテトサラダ そば、チーズ各種 |
朝食バイキング紹介
朝食は「さんふらわあ さっぽろ」と「さんふらわあ ふらの」ともにメニュー共通。
食事は必ずしもレストランで済ませる必要はなく、アルコールも含め持ち込みもオッケーです。
大洗港・苫小牧港にはコンビニが無いので事前に買っておきましょう。または船内売店で軽食・カップラーメン購入も可能です。
見た感じ、フェリー旅行慣れしてる方はお弁当持ち込みで、ビールだけ自販機で買ってパブリックスペースで飲み食いしてるって感じでしたね。
出港もなかなか良い景色でした
乗船後、食事を済ませたら時刻は大洗港出港時間の19:45分。
デッキからの出港風景もなかなかきれいなので、乗船の際はぜひ見に行ってみてください。
夏の乗船だとちょうど夕日が沈むタイミングが見れるかもしれません。
しばらくするとすっかり暗くなって、この日は見事な満月を見ることができました。
船内施設紹介
では続いて船内施設の紹介に行ってみましょう。
案内所
船内でこまったこと・わからないことは案内所へ。
このあたりは船内WIFiもあります。洋上に出てしまうとちょっと接続状況悪くはなりますが・・・
ちなみに洋上では携帯はほとんど圏外になります。
売店
さんふらわあの売店はめちゃめちゃ充実しています。
「長い時間をいかに楽しんでもらうか」をテーマにいままでの3倍の面積にしたそうです。
お菓子・アイス・おつまみ・飲み物など
さんふらわあグッズもたくさん。
北海道や関東のお土産も。
飲み物は自販機でも売ってます。値段はふつうです。
パブリックスペース
パブリックスペースは広々としていて至るところにソファー・椅子がたくさんありゆっくりできます。
船自体もきれいで光がめいいっぱい入ってきてとても居心地が良いです。
大浴場
サウナ付き大浴場。
個室の乗客は部屋にタオルがありますが、大部屋・コンフォートの場合自分でタオルを用意しておく必要があります。
海を眺めながらの大浴場は最高に気持ち良いです
給湯室
船内に数箇所ある給湯室には飲用水・お湯・レンジなどが置いてあります。
ランドリールーム
ランドリールーム。洗濯は1回300円で洗剤は自動投入式。乾燥機は30分100円です。
キッズスペース
コロナの影響で閉鎖中でしたが、小さなお子さんが遊べるキッズスペースがあります。
ゲームセンター
ゲームセンター
喫煙コーナー
客室はすべて全席禁煙。電子式・加熱式もふくめ喫煙はすべて喫煙コーナーで。
ドッグラン
さんふらわあはペット同伴乗船が可能。ドッグランもあります。
展望デッキ
航海中はエリアが限られていますが、展望デッキに出ることもできます。
洋上から眺める景色はまた別格。時間帯によって見える風景も違います。
カメラにおさえそこねたんですが、イルカを見ることもできました!!
約18時間ゆっくりと船旅楽しめました
大洗を出港して苫小牧まで約18時間の船旅はあっという間でした。心配した揺れも全くなし。
ものすごく久しぶりに長距離フェリーに乗船したんですが(10数年以上ぶり?)、最近のフェリーは進化しててこんなにきれいなのかと驚きました。
船旅ってやたら乗船時間が長いし海の上ってやることなくて暇でしょう?ってよく言われるんですが、全くそんなことありません。
パブリックスペースは広々としててゆっくり読書や旅行仲間とおしゃべりを楽しんだり、ただただ海を眺めて景色を楽しむ、のんびり大浴場とサウナでリラックス、船内エンタメシステムで100以上の映画が見れる、などなどいろんな過ごし方があります。
さんふらわあ船内はお世辞抜きで快適で、ホテルに1泊2日してる的な感覚でしたー。
最後に:定刻通り苫小牧に入港
さんふらわあは定刻通り13:30に苫小牧港に入港しました。
さんふらわあの苫小牧港入港シーン(タイムラプス版) pic.twitter.com/Q1byUlSMa4
— クルーズナビ@GoToクルーズ (@cruise_navi) July 25, 2021
東京~北海道なんて飛行機なら1時間ちょっとで移動できる距離ですが、そこをあえて夜行フェリーで時間をかけて行くって贅沢な旅行だと思います。
たまには優雅に船の旅でもどうですか?おすすめですよ。
番外編:さっぽろのおすすめホテル
今回の旅行では「ザノット札幌」というホテルに泊まりました。
AGODA経由で予約したんですが1泊2,000円程度。
2020年にできたばかりで、すすきの徒歩1分、狸小路のど真ん中にあって、コンビニ併設、地下街から直接アクセスできるという便利さでこの値段は安すぎです。
部屋もすごい綺麗で快適でした。決して広いわけではありませんが、ホテルステイがメインじゃなくて観光目的なら寝るだけですし充分満足いくと思います。
ラウンジもきれいでした。
札幌での宿泊先をお探しの場合はぜひ検討されてみてください。