私が豪華客船で働いていた時の感想を一言で言うと「とにかくめちゃくちゃ楽しかった」です。
様々な国の人たちと生活を共にしながら働きそして遊びました。とにかく楽しい思い出がたくさんあって一生の宝物です。
これらの思い出はお金には代えがたい財産のようなものになりました。
….と言いつつ、一方では「お金が貯まる」という実利的な面も大きく、かなりお金が貯まりました。これって結構重要。
そうなんです。クルーズ船で働くということは「タダで世界一周ができる」というよりむしろ「お金をもらいながら世界一周ができる」ということなんです。
客船勤務は本当にお金が貯まる
よっぽどの豪遊をしなければ客船勤務していれば黙っていてもお金は貯まります。
勤務中の食事は無料(軽食・夜食を含めれば1日5食くらいあります)。もちろん船中での宿泊も無料。制服も支給されるのでタダです。衣食住に関しては完全100%無料です。
船内でお金を使うところといったら、クルー専用のバー(クルーバーという)で飲むくらいです。しかし船上でのアルコール・タバコには税金がかからないので激安。ビール1本1ドルするかしないかの世界です。
お金を使う機会があるのは寄港地で遊びに行く時くらいです。と言っても一回の外出で数万円も使うことはないので大した出費ではありません。せいぜい美味しいレストランで食事をするくらいです。
客船で働いているとお金を使う機会が本当にないので必然的にお金が貯まるようになっているのです。
実際、多くの外国人クルーは出稼ぎ感覚で働きに来ています。
支払いは外貨
国内客船の場合支払いはもちろん円になりますが、海外客船の場合は大体ユーロかドル払いになります。
すぐに日本円に両替する必要がなければ円安になったタイミングを見計らって両替すれば実質給料アップにもなります(そのタイミングを見計らうのが難しいのですが…)。
で、結局具体的にどのくらいもらえるの?
これは船会社が日本の会社か海外の会社で全然違ってきます。
日本船の場合
海外船に比べて日本船の方が給与など福利厚生待遇は良いです。普通に日本で働くくらいの給料はもらえます(20万~30万以上くらい)。
あと正社員であればボーナスも出るし、休暇中も給料が発生します。
客船で仕事をしたいなーと思っている方は日本の船会社に就職した方が幸せになれると思います。
海外船の場合
海外船の場合、国籍で給料が決まったり仕事内容で給料が決まったりします。
日本人なら$1800。フィリピン人・中国人なら$300。といった感じで業務内容に関係なく出身国の物価に合わせて決まるところもあります。
あるいは出身国なんて関係なく業務内容で決まるケースもあり。
安いところでは、ハウスキーピングやウエイター・ウエイトレスなら$300+チップ。マネージャークラスだと一気に$3000ドルとかだったりします。
支払い通貨も船会社がヨーロッパにあるかアメリカにあるかでユーロ払いだったりドル払いだったりするので為替変動の影響をもろ受けます。
あと海外船の場合契約が1年契約で更新制みたいな契約社員になるのでボーナスもないし休暇中も無給です。
でも、結局思い出が一番の財産になる
就職する船会社の給与体系にもよりますが、1年くらい働けばかなりの貯金になるんではないでしょうか。
と、ここまでお金の話をしましたが、今振替って考えてみるとやっぱりたまったお金の額より、たくさんの思い出の方が本当の財産になってるんじゃないかなと思います
数十カ国を訪問し世界各地の世界遺産を訪れ、個人では絶対にいけないような僻地にも行くことができました。世界中にたくさんの友達ができました。いろいろな大変なこともありましたが全てがいい思い出となって残っています。ついでに気がついたらお金もたまっていたって感じですね。
まとめ
豪華客船で仕事をするという経験をすることができる人の数は本当に限られています。もしあなたが心から客船勤務を望んでいるのであれば絶対にあきらめずにチャレンジしてください(お金もたまりますよ)。