神戸⇔新門司間を運行する長距離フェリー「阪九フェリー やまと」に乗船してきました。
飛行機・新幹線ならすぐの距離ですが、それをあえて12時間かけて移動するという優雅な船旅でした。
レストラン・大浴場あり・パブリックスペースや船内施設もきれいで、プチクルーズも楽しめて良い思い出になりました。
今回は実際に阪九フェリーに乗船した際の様子を撮りためた写真とともに紹介したいと思います。
参考:阪九フェリー公式サイト
阪九フェリーダイヤ・運賃まとめ
まずは阪九フェリーのダイヤと運賃を簡単にまとめておきました。
阪九フェリーはいくつか航路を持っていますが、私が乗船したのは神戸→新門司航路になります。
便名 | 上り便 | 下り便 |
---|---|---|
新門司発 → 神戸着 | 神戸発 → 新門司着 | |
日曜~木曜 | 18:40 → 07:10 | 18:30 → 07:00 |
金曜・土曜 | 20:00 → 08:30 | 20:00 → 08:30 |
乗船料金は最安値で7,010円からですが、シーズン・等級・徒歩乗船/車乗船/バイク乗船など条件によってかなりの幅があります。
今回乗船したのは「デラックス和洋室」で28,000円でした(大人2名+子供1人合計)。
料金詳細は別記事にまとめましたので、くわしくはこちら御覧ください。
神戸港で阪九フェリーに乗船
阪九フェリーターミナルは六甲アイランドにあります。クルーズ船が発着するポートターミナルとは異なるので注意が必要ですね。
今回は徒歩乗船だったので、六甲ライナーでアイランド北口まで行って無料送迎バスを利用して行きました。
モノレールから見える港の風景が結構面白いです。
駅からターミナルはバスで5分強の距離にあります。
ちょうど緊急事態宣言中ということもあってかターミナルはガラッガラ、乗船手続きから乗船までスムーズに行きました。
デラックス和洋室に泊まってみた
今回とったのはデラックス和洋室。こちら料金は大人14,240円、子供7,120円。
大人2人+子供1人での宿泊なので通常料金35,600円だったんですが、阪九フェリーはネット予約割引があって(20%引き)、最終的には28,000円となりました。
こちら3人部屋となってますが、ベッドは2つしかなく一人はマットを敷いて寝ることになります。
やっぱり個室は快適ですね。
テレビ・湯沸かし器・お茶セットも。タオル・浴衣・スリッパ・歯ブラシなどの洗面用品は全てついています。
トイレはこんな感じ。
シャワーはついていませんが、大浴場を利用すればいので特に問題ないと思います。
ツーリスト洋室も覗いてみた
阪九フェリーの基本料金は「スタンダード和室」でいわゆる雑魚寝式の大部屋で7,010円。
↓こちら↓
大部屋はちょっと・・・という方はカプセル式の「スタンダード洋室」がおすすめ。追加料金は1,000円程度と良心的でプライベートも確保できて良いと思います。
少しのぞかせてもらったんですが、一人で利用するならこれで充分かなーという感じでした。
神戸港を18:40分に出港
神戸港出港は予定どおりの18:40。
神戸ー新門司航路は出港してちょっとすると日も沈んで真っ暗になり、海の風景を楽しむ時間が少ないです。
出港はちょうど夕日が沈む時刻でとてもきれいなので、ぜひデッキに出て出港風景を楽しんでください。
船内施設紹介
新門司港と神戸港をつなぐ「せっつ・やまと」はデビューしたばかりの新造船。
約25年ぶりの新造船投入で「静粛性の向上」と「海を感じる空間」の2点をアピールポイントとして上げています。
- 旅客定員数・・・663名
- 全長・・・・・・195m
- 総トン数・・・・16,292トン
- 航行速力・・・・23.5ノット
- 車両積載台数・・トラック/277台・乗用車/188台
船内施設の紹介に行ってみましょう。デッキプランはこちらになります。
エントランスホール
まず乗船口のあるエントランスホール。デッキ5~7まで吹き抜け構造になっていて開放感があります。
船内に入った瞬間のキラキラ感がすごい。
「やまと」はノスタルジックな雰囲気が漂う「門司港レトロの町並み」をイメージしてそれぞれ違った内装デザインにしたそうです。
ソファや椅子も船内至るとこにあります。
案内所・売店
エントランスホールには案内所があります。困ったこと・わからないことがあればこちらへ。
案内所の隣に併設してある売店はこんな感じ。
おかし・おつまみ・飲み物(アルコール有)・アイス・船グッズ・お土産など購入可能。
飲み物やアイスは自動販売機でも売っています。値段は普通です。
ゲームエリア
ゲームの種類はそうたくさんないですけど、ゲームエリアもあります。
給湯室
船内に数箇所ある給湯室には飲用水・お湯が置いてあります。
カップラーメンなんか食べるときはここでお湯をゲットします。
ランドリールーム
ランドリールーム。洗濯は1回150円、乾燥機は30分100円です。
フォーワードサロン
個人的に一番お気に入りの場所であるフォーワードサロン。船の船首にあって、ここからの眺めが最高です。
ぼーっと海をみたり、読書をしたりと落ち着いてゆっくり時間を過ごせるスペースでした。飲食は不可。
大浴場
露天風呂付きの大浴場。雄大な海原を眺めながらのお風呂はほんとリフレッシュできます。
スタンダード利用の場合タオルは自分で用意する必要あり。個室の方は部屋にタオルがあるのでそちらを持っていくカタチになります。
キッズスペース
コロナの影響でクローズしてましたが、小さなお子さん用のキッズスペースも。
ペットルーム
ペットを預けるスペースもあります。使用料は中型:1,570円・大型:2,100円。
レストラン
そしてこちらがレストラン。座席数も多く広々としていて開放感あります。
メニューはこちら。
入り口でトレイを取って、食べたいものを自分でとっていくセルフ式になります。
炒めもの・煮物・揚げ物とかもキンキンに冷えていて、自分でレンジで温める必要があります。
約12時間ゆっくりと船旅楽しめました
神戸を出港して新門司まで約12時間の船旅はあっという間でした。瀬戸内海は比較的穏やかな海なので揺れも一切ありませんでしたし。
船旅ってやたら乗船時間が長いし海の上ってやることなくて暇でしょう?ってよく言われるんですが、全くそんなことありません。
パブリックスペースは広々としててゆっくり読書や旅行仲間とおしゃべりを楽しんだり、ただただ海を眺めて景色を楽しむ、のんびり大浴場でリラックスなどなど楽しみはそれぞれ。
最後に:定刻通り新門司に入港
フェリーは定刻通り7:00に新門司港に入港しました。
飛行機や新幹線ならあっという間に移動できる距離ですが、そこをあえて夜行フェリーで時間をかけて行くって贅沢な旅行だと思います。
たまには優雅に船の旅でもどうですか?おすすめですよ。
参考:阪九フェリー公式サイト