家族3人で(夫婦2人+小学生の子供1人)3泊4日のクルーズ旅行へ出かけてきました。
今回乗船したのはコスタクルーズ社の「コスタネオロマンチカ」という豪華客船。
「クルーズ旅行は高くて一般人にはムリ」みたいなイメージがあるかもしれませんが、コスタクルーズなら本格的なクルーズ旅行が1泊1万円台からという格安料金で楽しめることから人気を博しています。
しかも代金には食事・移動費・宿泊費・エンターテイメント代・施設使用料が全て含まれているので格安どころか激安です。
4日間というショートクルーズでしたが、家族全員でめいいっぱい楽しむことができました。たくさん撮りためてきた船内の写真とともに旅行記を綴ってみました。
コスタネオロマンチカの格安クルーズに興味がある方は、ぜひ最後まで御覧ください。
3泊4日のコスタネオロマンチカクルーズ概要と料金
まずは今回乗ったコスタネオロマンチカの概要から
- 全長:220.6m
- 全幅:30.8m
- 総トン数: 57,150トン
- 乗客定員:1,800名
- 乗組員数:622名
- デッキ数:14
乗員乗客合計約2,500人。14階建てのホテルがそのまんま海に浮かんでる感じです。大きいです。
ちなみに皆さんご存知の飛鳥2が50,142トンなので、コスタネオロマンチカのほうが少し大きいくらいですね。
1993年に就航した客船ですが数年前に改装したばかりで、客室も含め船内施設の古さは全く感じられず快適でした。
そしてクルーズ日程は以下の通りです。
1日目 | 金沢出港 |
2日目 | 終日クルージング |
3日目 | プサン寄港 |
4日目 | 福岡入港 |
気になるクルーズ代金はすべてコミコミトータルで言うと、だいたい10万円くらいでした(返金分相殺して)。3泊4日遊びまくって、食べまくって一人3万円くらいなのでやっぱり安い。圧倒的に安いです。
支払いの詳細はこちらを御覧ください。実際の明細も公開中です。
なんでそんなに安いかというとコスタクルーズなら13歳以下の子供のクルーズ料金がタダなんです!!
これはホントお得すぎます。大人2人と13歳以下の子供2人の計4人で乗ったとしても、払うべきは大人2名分の代金だけ(子供は港湾税とチップの支払いのみ)。
我が家もそうでしたが、実際赤ちゃんもふくめて子供連れで参加されているグループも数多かったです。家族旅行としてのクルーズもおすすめです!!
前置きが長くなってしまいましたが、ここから船内の様子をお届けします。
1日目:金沢から3泊4日クルーズに出発
今回のクルーズは金沢港を夕方18:00に出港。
チェックインではパスポートと乗船券を見せればオッケー。スーツケース等大きな手荷物がある場合はカウンターで預ければ客室まで運んでもらえます。
出国審査を終えて乗船後早速客室へ。今回は短いクルーズだし、船内施設で遊びまくるつもりだったのでクルーズ料金が安い内側キャビンを選びました。
子連れの3人家族なら充分くらいの広さの部屋です。どうせ寝るだけですし。
バスルームには大きな鏡が張ってあって、床はウッドデッキ風でおしゃれな感じ。
キャビネット・引き出しと言った収納スペースは充分なほどあるので荷物の置き場所に困るということはありません。
スーツケースはベッド下に収納できるので部屋のスペースが一切無駄になることもありません。各キャビンには金庫もあるのでクルーズ中は貴重品を持ち歩く必要もなしです。
部屋に入ったらさっそく荷解き。クルーズ旅行のメリットは一度荷解きをしてしまえば再パッキングの必要がないということです。
通常の旅行なら移動する度に(ホテルが変わる度に)荷物の整理する必要がありますが、クルーズはたった1度だけなのでめちゃめちゃ楽なんですよね。旅行期間中は客室が自分の家みたいなもんです。
移動に関わる負担がないというのも自分が子連れ旅行にクルーズをおすすめする理由の一つです。
無料のアフターヌーンランチでお腹いっぱいに
荷解きが終わったら早速アフターヌーンティーへ。というか、ティーどころか普通のランチ並の内容でした。午後ティーでこのクオリティです。
コスタネオロマンチカにはレストランが複数あるのですが、24時間どこかしら必ずオープンしているのでお腹を空かすなんてことがありません。
もちろん食事代はクルーズ代金に含まれているのでどれだけ食べまくっても大丈夫です。クルーズに行ったら絶対太るのは船旅の唯一のデメリットですね。
船内には有料レストランも何店かありますが、通常の無料レストランで充分美味しいし、お腹いっぱい満足することができます。
コスタネオロマンチカの食事レビューもありますので合わせて御覧ください。
クルーズでは出港風景は見逃せない
ティータイムを終えて、船内を散策していると出港時間の18:00に。
出港するときはデッキへ出て出港風景を見ることをおすすめします。港関係者による送迎パフォーマンスが行われることがありますし、特に今回のように夕日が沈む時間帯であれば美しい景色を見ることができます。
ジャグジーに入りながら出港を眺めるのも良いかもですね。
お待ちかねのディナータイム
そしてお待ちかねのディナーへ。コスタネオロマンチカではメインレストラン「ボッティチェリ」での夕食は時間指定の2部制になっていて、我が家は後半の20:15から開始でした(前半は17:30から)。
時間に縛られずに好きな時間に食べたいというのであれば、別のビュッフェレストランに行けば大丈夫です。
こちらのレストランでは毎晩コースメニューが提供されます。メニューの中から好きな料理を選んで注文するスタイルです。何種類でも、同じ料理を何皿頼んでもオッケーです。
ウエイター・ウエイトレスさんは皆さん外国の方ですが、日本語メニューはあるし、なんちゃって英語で通じると思うので言葉の心配はいらないです。
あと、夕食時のアルコールやソフトドリンクは有料になります。ビールだと$5、ソフトドリンクだと$3くらいでした。
メインレストランでのコース料理はボリュームも味も文句なし!すべて美味しくいただきましたー。
もし万が一、なんか物足りなかったなという方はビュッフェレストランへ直行して下さい。いくらでも食べ放題ですから。
夜食も結構混んでました。
クルーズの夜は長い
そんな感じで食事を終えたのがもう21時半とかです。でもクルーズの夜は長いです。
スイミングプールは開いてるし
生バンドダンスパーティーもやってるし
クラシック演奏もあり
ジムで体を動かすのも良し
ワインバーで飲むのも良し
免税店でのショッピングも良し
外国船なので本物のカジノもあります。遊びじゃなくてホントにお金を賭けるやつです(子供はプレイ不可)。
冒頭でコスタネオロマンチカを14階建てのホテルに例えましたが、本当にホテルそのもので客室だけでなく遊びエリアから・プール・スパ・カジノ・映画館・バー・ディスコ・ショップ・カフェ等など数多くの施設があります。
流石に乗船直後から遊びまくって食べまくってくたくたに疲れました。部屋に戻ってゆっくり休みます。
・・・て、部屋まで遠い。奥が見えないし!!
2日目:終日洋上クルーズで非日常を体験
冒頭でも触れたように、台風の影響で鳥取県境港の寄港はキャンセルに。
ということで2日目は韓国のプサンを目指し終日洋上クルーズ。
とは言え台風からの距離はかなりあったので天気は晴れ、海の荒れも全く無い穏やかな1日を過ごすことができました。
昨日はゆっくりと船内を散策する時間がなかったので散策しつつ、プールで遊んだり、たくさん食べてと忙しいものになりました。
そして夜はクルーズの一大イベントフォーマルナイトが開催されました。
海を眺めながらの朝食が最高すぎる
1日の始まりは朝ごはんから。この日の朝ごはんはビュッフェレストランで済ませました。
これがまた朝からものすごい料理のセレクションで驚かされるのですが、一部だけご紹介します。
パン類だけでもマフィンやケーキを入れると10種類くらいあります。
それからハム・チーズ・ベーコンといった定番モノからホットミール・フルーツも。
そして海を眺めながらの朝食も最高でした。朝から非日常体験です。
モーニングはコーヒーやフレッシュジュース系は無料でおかわりできます(セルフ形式)。
あとコスタネオロマンチカは朝食のルームサービスが無料なのでバルコニーキャビンに宿泊される方は優雅に部屋でモーニングってのもおすすめです。
意外と忙しい洋上クルーズの1日
クルーズ旅行を経験されたことない方は「1日船に乗ってて行くとこないし暇でしょ」と思われるかも知れませんが、そんなことありません。
コスタネオロマンチカの船内では様々なイベントが行われていますし、映画鑑賞やプールで遊んだりジムで体を動かしたりとむしろ忙しいくらいです。
その日のスケジュールは船内新聞にすべて記載されているのでよーく確認しておきましょう。
クルーズの定番イベントといえばビンゴ。
我が家も挑戦しましたが全然だめでした。1枚に3ブロックあって$20。ちょっと高いですけどかなり盛り上がって楽しかったです。賞金は$500。
キッズ向けプログラムも豊富で外国人ダンサーと踊って遊んだりミニゲームをしたりと楽しそうにしていました。
あと子供に人気なのはやっぱりプールですよね。深さ1m位あるので小さな幼児や赤ちゃんは一人で遊べませんが、フローティングベストはあるので(救命胴衣みたいな着て浮くやつ)大人が一緒にいてあげれば安心して楽しめます。
ジムも結構混んでます。ランニングやバイク系の器具からガチ筋トレ用のトレーニングマシーンも充実。摂取しすぎたカロリーはしっかり消費しておきましょう。
それから女性におすすめなのがスパ。ボディマッサージ・フェイシャルメニューもあるし、セラピープール・サウナなんかもあります。スパの利用は有料となっていますが4日間パスでも$89というお得な料金になっていると思います。
船内でゆっくりするのも最高の贅沢
もちろんこういったプログラムに参加せずソファーでただただ海を眺めたり、友達・家族とおしゃべりを楽しむ、読書にいそしむなどゆっくりと過ごすことも出来ます。
むしろ私はこの何もしないというのが最高のクルーズの楽しみ方だと思っています。
毎日仕事や家事で忙しくしているからこそ旅行のときくらいはゆっくりしたいじゃないですか。クルーズならレストランに行けば黙っててもご飯が出てくるし、もちろん皿洗いもしなくていい。部屋に帰ればハウスキーパーさんが掃除をしてくれてる。
黙って海を眺めたり、コーヒー飲みながら本を読んだり、たまにはお酒を飲んだりと本当に最高すぎます。
そして子連れ参加の多いコスタネオロマンチカには大人専用のプールやラウンジもちゃんと用意されてて、落ち着いて静かに過ごしたい方におすすめです。
僕のお気に入りはプールサイドで好きな本を読みながら飲み食いすることです!!
あとカフェやバーでゆっくりするのもいいですね。
タバコを吸われる方用にシーガーバーもありますよ。
夜はフォーマルナイト
そして2日目の夜はフォーマルナイトが開催されました。フォーマルの夜は皆さんスーツやドレスを着飾っておしゃれされます。
もちろんフォーマルナイトだからと言ってスーツ・ドレスが絶対強制されるわけではありません。普段通りの服装でレストランにこられる方もいらっしゃいました。
クルーズにありがちな堅苦しいルールにとらわれないカジュアルスタイルもコスタクルーズの特徴かもしれませんね。
ディナー前にはキャプテン主催のパーティーが開かれてシャンパンが振るわれました。そしてキャプテンによる挨拶があって、そのまま社交ダンスパーティーに。
今日の夕食もメインレストランへやってきました。実は毎食時ごとにレストラン前に提供される料理がディスプレイされます。
文字のメニューだけ見てもどんな料理かイメージがつかないことも多いので食事前に自分が食べたい料理の番号をメモしてスタッフさんに渡すとオーダーもスムーズに行くのでおすすめです。
これだけの料理から好きなだけ注文し放題。
ディナーのあとはプロのダンサー陣によるプロダクションショーを楽しみました。
明日はいよいよプサン入港です。
3日目:プサンへ入港~自由観光
夏休みクルーズ3日目となるこの日は韓国のプサンへ寄港となりました。
ただ、ここでも台風の影響がありプサンへの入港時間が午前9時から午後へと大幅に変更。とは言えそのぶん出港時間も後ろにずらされたので予定の滞在時間を十分楽しむことができました。
ちなみに各寄港地ではオプショナルツアーも用意されています。ツアーについて別記事にまとめたので興味のある方は合わせて御覧ください。
プサンではツアーに参加はせず自由観光としました。移動はタクシーと地下鉄を使いながら街を散策したり買い物や韓国料理を食べたりと楽しい1日でした。
朝食をメインダイニングで食べてきた
この日の朝食は初めてメインダイニング「ボッティチェリ」を利用しました。
ここではビュッフェレストランとは違い、メインとなるホットプレートをメニューの中から選んで注文してサイドメニューはビュッフェ形式というスタイル。
ホットメニューはハムエッグ・目玉焼き・オムレツ・ベーコン・ソーセージ・パンケーキと言ったアメリカンブレックファストからオリエンタル・おかゆ等があります。もちろん好きなだけ注文しまくって大丈夫です!
こんな感じですね。
サイドメニューのビュッフェもまあまあ充実しています。
美味しくいただきました!!
プサンへ入港
そしてやっとお待ちかねのプサンへ到着。え?台風どこ行ったの?って思うくらいの快晴。
入港の際には広安大橋という橋の下を通るのですが迫力すごかったです(工事完成まで8年もかかったとか)。
韓国の入管は手続きが早くて、入港後比較的早い時間で下船許可が降りました。
ターミナルにはちょっとした観光案内所(日本語スタッフさん在中)があって市内地図や観光パンフレットをゲットできます。あと両替所もありました(結構並ぶので予め日本で済ませておくことをおすすめします)。
帰船後もイベント盛りだくさん
我が家が船に戻ったのは夜10時過ぎてましたが船内ではまだまだイベントが行われてました。
ダンスパーティーとかやってましたが、さすがに疲れて参加しませんでした・・・。
皆さん船旅楽しみすぎです(笑)。
その代りと言ってはなんですが、僕は何故か寝る前にラーメンを食べてしまいました(一風堂監修の豚骨ラーメンが船上で食べれます)。
4日目:福岡へ入港~下船
楽しかった4日間の夏休みクルーズもあっという間に最終日に。
金沢を出港したコスタネオロマンチカは1日洋上クルーズ・プサンを経て最終下船地福岡へ到着です。
博多港へは予定通り朝8:00に入港。
下船案内は上階デッキのお客さん優先で始まるんですが、我が家はデッキ4だったので船を降りたのは10時半過ぎ。
むしろ最後の朝食もゆっくり取れて急がされないで良かったです。もう最後だからとか言って下船前に無駄にパフェとか食べちゃいました。
ちなみに船内で利用した有料サービスの支払いですが、予めクレジットカードを登録しておけばそちらに自動的にチャージされることになっているので特に何もする必要ありません(登録方法は船内で案内があります)。
前日の夜に部屋に利用明細が入っているので中身を確認して間違いがないかだけチェックしておきましょう。何かあればレセプションで尋ねてみて下さい。
船を降りたら入国審査 → 荷物のピックアップ → 解散という流れです。
スーツケースなどの大きな荷物は下船日に部屋の外に置いておけば船のスタッフさんが回収してターミナルまで運んでくれます。
あとターミナルには佐川急便の特設カウンターが設けられているので、大きな荷物は自宅まで配送してもうようにすると楽だと思います(港の荷役費が加算されるのでちょっと高いですが)。
そしてターミナルを抜ければクルーズの旅行も終了です。
4日間楽しすぎました!!
最後に
今回は家族3人で参加しましたが、最高の夏休み旅行となりました。
コスタネオロマンチカなら本格的なクルーズ旅行が1泊1万円台から楽しめます(繰り返しになりますが13歳未満は無料です)。
クルーズといえば世界一周やものすごくリッチな旅行というイメージがあるかもしれませんが、あれはほんの一部に過ぎません。
特に海外ではクルーズはもはや通常の旅行形態の一つになっています。日本でもやっと最近広がってきた感がありますが、この楽しさを知っているのはまだまだわずか。
この乗船記を通じて少しでもクルーズ旅行の魅力が伝われば幸いです。
コスタネオロマンチカは2020年以降も日本発着クルーズを行う予定になっています。3泊・4泊といったショートクルーズを気軽に楽しめるのでぜひ一度は船旅を体験されてみて下さい。
こちらの記事では発表されたばかりの2022年コスタセレーナの全行程・料金をまとめました。