小樽⇔舞鶴間を運行する長距離フェリー「新日本海フェリー あかしあ」に乗船してきました。
飛行機なら1時間ちょっとで行ける距離ですが、それをあえて約21時間かけて移動するという優雅な船旅でした。
レストラン・大浴場あり・パブリックスペースや船内施設もきれいで、プチクルーズも楽しめて良い思い出になりました。
今回は実際に新日本海フェリーに乗船した際の様子を撮りためた写真とともに紹介したいと思います。
新日本海フェリーダイヤ・運賃まとめ
まずは新日本海フェリーのダイヤと運賃を簡単にまとめておきました。
新日本海フェリーはいくつか航路を持っていますが、私が乗船したのは小樽→舞鶴航路になります。
出港時間 | 入港時間 | |
---|---|---|
小樽→舞鶴 | 23:30発 | 翌21:15着 |
舞鶴→小樽 | 23:50着 | 翌20:45着 |
乗船料金は最安値で10,900円からですが、シーズン・等級・徒歩乗船/車乗船/バイク乗船など条件によってかなりの幅があります。
今回乗船したのは一番安い等級で「ツーリストA」の期間Bということで大人一人12,200円でした(期間A~Cまであり、それぞれ料金が異なります)。
料金詳細は別記事にまとめましたので、くわしくはこちら御覧ください。
小樽港近くのスパで出港時間まで待機
小樽→舞鶴航路のフェリー出港時間は23:30と夜遅い時間になっています。
あまり早くにターミナルに行ってもなにもないし暇なだけ。
ということで乗船前の時間つぶしに「オスパ」という温泉施設で時間をつぶすのがおすすめです。
オスパから小樽ターミナルまでは徒歩10分弱ほどです。
参考:オスパ公式サイト
オスパ最寄りの駅はJR小樽築港駅。歩いて10分くらいです。
営業年数も長いようでお世辞にもきれいな施設とは言えませんが(外の電球も半分切れていて営業してるのか閉まってるのかわかりませんでしたw)、料金も850円と良心的でいいお湯でした。
レストランもありますしセイコーマートも併設、持ち込み飲食もオッケー。
こちら年中無休・24時間営業でバイカーの方やドライバーさんは休憩にぴったりだと思います。
舞鶴→小樽行の場合小樽着が20:45と時間も遅いし、大広間ですが寝袋なんかあれば普通に朝まで寝ていられますよ。
小樽港で新日本海フェリーに乗船
というわけで温泉でゆっくりしてから小樽港ターミナルへ徒歩で移動。
ちょうど緊急事態宣言中ということもあってか、ターミナルはガラッガラ。
徒歩乗船者の乗船時間は22:30頃。チェックインカウンターで乗船券を受け取ってから乗船です。
ツーリストAに泊まってみた
今回とったのはツーリストA。こちらは階段式のカプセル寝台です。
新日本海フェリーにはいわゆる雑魚寝タイプの大部屋はなく、基本料金は「ツーリストA」となっています。
完全なプライベートを求める方は個室の予約をおすすめしますが、個人的にはツーリストAで充分でした。
テレビなし・照明とコンセントがあるだけの超シンプルな作りになっているので、ベッドでの暇つぶしにスマホやタブレットに予め動画でもダウンロードしておくといいかもしれませんね。
あとカーテン仕切りなので周りの音が心配であれば耳栓・アイマスクを準備しておきましょう。
それからツーリストAには大きなカバンや荷物を置くスペースがありません。
案内所近くに100円リターン式のコインロッカーがあるので、盗難防止のためにも荷物や貴重品はそちらに入れておくのがおすすめです。
ツーリストSは+7000円
追加で7,000円払うと1ランク上の「ツーリストS」にアップグレードできます。
ちょっとのぞかせてもらいましたが、プラス7,000円でこれか・・・とちょっと微妙な感じでした。
小樽港を23:30分に出港
小樽港出港は予定どおりの23:30。ターミナル周辺真っ暗で夜景とかもないので出港風景はかなり地味。
時間も遅いですし、船が出たら消灯時間となるのですぐに就寝です。
船内施設紹介
舞鶴港と小樽港をつなぐ「はまなす・あかしあ」は長距離フェリーとしては国内最大級の大きさと速度を誇ります。
- 旅客定員数・・・746名
- 全長・・・・・・224.8m
- 総トン数・・・・16,897トン
- 航行速力・・・・30.5ノット
- 車両積載台数・・トラック/158台・乗用車/65台
船内施設の紹介に行ってみましょう。デッキプランはこちらになります。
エントランスホール
まず乗船口のあるエントランスホール。デッキ4~6まで吹き抜け構造になっていて開放感があります。
案内所
エントランスホールには案内所があります。困ったこと・わからないことがあればこちらへ。
「WiFiってあります??」そんな質問が多いのでしょうか。こんな看板がデスクのど真ん中においてありました。
新日本海フェリーではWiFiサービスはありません。航行中は携帯も圏外なのでスマホなどへの時間つぶし用コンテンツダウンロードは乗船前に済ませておきましょう。
万が一の緊急連絡は公衆電話を使うことになります。
売店
売店はこんな感じ。
おかし・おつまみ・飲み物(アルコール有)・アイス・船グッズ・お土産など購入可能。
飲み物やアイスは自動販売機でも売っています。値段は普通です。
ゲームエリア
ゲームの種類はそうたくさんないですけど、ゲームエリアもあります。
シアタールーム
シアタールーム。基本的に閉まってますが、1度だけ映画上映がありました。
座席数も少ないので開始時間より少し早めに行ったほうが良いかもしれません。
給湯室
船内に数箇所ある給湯室には飲用水・お湯が置いてあります。
カップラーメンなんか食べるときはここでお湯をゲットします。
フェリーで食べるカップラーメンって、なぜか異様に美味しく感じるんですよね(笑)
ランドリールーム
ランドリールーム。洗濯は1回200円で洗剤は別途50円必要。乾燥機は30分100円です。
フォーワードサロン
個人的に一番お気に入りの場所であるフォーワードサロン。船の船首にあって、ここからの眺めが最高です。
舞鶴へ向けて日本海を航行中。すごい穏やかで気持ち良い☀️ pic.twitter.com/W3fIrY1HDT
— はた@ブログ専業7年目 (@hata_blog) July 28, 2021
ぼーっと海をみたり、読書をしたりと落ち着いてゆっくり時間を過ごせるスペースでした。飲食は不可。
フォワードサロンは4Fと5Fにあって、4Fの方は喫煙スペースにもなっています。
プロムナード
5Fにあるプロムナードもなかなかいい感じでくつろげるスペースになっています。
大浴場
露天風呂・サウナ付きの大浴場。雄大な海原を眺めながらのお風呂はほんとリフレッシュできます。
ツーリスト利用の場合タオルは自分で用意する必要あり。個室の方は部屋にタオルがあるのでそちらを持っていくカタチになります。
キッズスペース
コロナの影響でクローズしてましたが、小さなお子さん用のキッズスペースも。
レストラン
そしてこちらがレストランになります。
メニューはこんな感じ。良心的な価格設定です。
これで1,000円くらいです。
また、別途「グリル」というレストランがあってこちらではコース料理を楽しむことができます。事前予約制になっていて予めネット・電話、または乗船日窓口で注文可能です。
展望デッキ
航海中はエリアが限られていますが、展望デッキに出ることもできます。
洋上から眺める景色はまた別格。時間帯によって見える風景も違います。
約21時間ゆっくりと船旅楽しめました
小樽を出港して舞鶴まで約21時間の船旅はあっという間でした。心配した揺れも全くなし。
船旅ってやたら乗船時間が長いし海の上ってやることなくて暇でしょう?ってよく言われるんですが、全くそんなことありません。
パブリックスペースは広々としててゆっくり読書や旅行仲間とおしゃべりを楽しんだり、ただただ海を眺めて景色を楽しむ、のんびり大浴場とサウナでリラックスなどなど楽しみはそれぞれ。
最後に:定刻通り舞鶴に入港
フェリーは定刻通り21:15に舞鶴港に入港しました。
飛行機ならあっという間に移動できる距離ですが、そこをあえて夜行フェリーで時間をかけて行くって贅沢な旅行だと思います。
たまには優雅に船の旅でもどうですか?おすすめですよ。
番外編:下船後どうするか問題
フェリーが舞鶴港に到着するのは21:15分とまあまあ遅い時間になっています。
迎えがない場合や徒歩乗船の場合、ここで発生するのが舞鶴周辺のホテルに泊まるべきか、神戸・大阪まで出るべきか問題。
舞鶴周辺はホテル数も少ないし料金も高め、タクシーもいないし、フェリーターミナル周辺は真っ暗で歩くの怖い・・、ということで個人的には神戸・大阪方面へ出ちゃったほうが良いような気がします。
片道2,150円で舞鶴フェリーターミナルから神戸・大阪まで高速バスが出ているのでそれを利用するのが手っ取り早いです。
※こちらから事前予約が必要なので忘れないように
どちらも2時間程かかりますが、到着場所付近に安いホテルもたくさんあります。
自分は神戸まで行きましたがAgoda経由なら1泊1人2,000円ちょっとでこのくらいのホテルに泊まれますよ。
参考になればさいわいです。