2020年東京オリンピック開催までいよいよ1年を切りました。
大会期間中のホテル不足や宿泊料高騰が懸念される中、注目されているのが豪華客船をホテルとして利用する「ホテルシップ」。
ロンドン2012・リオデジャネイロ2016でも宿泊施設としてクルーズ船導入の実績があります。
これまでの旅館業法では課題があり実現が難しかったホテルシップですが、国の制度緩和決定をうけ東京・横浜・川崎ではすでにホテルシップの受け入れが決定しています。
現時点で発表されているホテルシップに関して情報をまとめてみました。
横浜港:サン・プリンセス
横浜港の山下埠頭に停泊が決まったプリンセス・クルーズの「サン・プリンセス号」。
期間は2020年7月23日から8月10日まで。五輪オフィシャルパートナーのJTBがチャーターし、宿泊とオリンピック観戦券のセット販売も検討中(←こちら販売終了しました)。
2泊3日のパッケージを想定して料金は内側客室7万円台・スイート60万円台からを想定。商品発売は2019年春を予定。
- 乗客定員・・・2,000人
- 乗組員数・・・924人
- 客室数・・・・1011室
- 総トン数・・・77,441トン
- 全長・・・・・261m
- 全幅・・・・・32m
- 建造年・・・・1995年
画像引用・参考:プリンセス・クルーズ 公式サイト
同じプリンセスクルーズ社の船に乗船した際の乗船記はこちら。プリンセスクルーズの雰囲気だけでも十分伝わるのではないかと思います。
2泊3日のプランで全9の設定日あり。購入できるのは合計504組1,008名。客室タイプ・観戦競技などの詳細はJTB公式サイトでご確認ください。
参考:JTB公式サイト
東京港:コスタベネチア
東京都がホテルシップ運営事業者に選んだのはコスタクルーズの「コスタベネチア」。
こちらの船は宿泊料金等詳細はまだ発表されていません。オリンピックが開幕する来年7月24日から29日までの6日間、ホテルとして活用されます。
- 乗客定員・・・5,269人
- 乗組員数・・・1,200人
- 客室数・・・・2,116室
- 総トン数・・・135,000トン
- 全長・・・・・323m
- 全幅・・・・・37m
- 建造年・・・・2019年
コスタベネチアは2019年3月にデビューしたばかりの新造船。4月のGWにはJTBがチャータークルーズを行ったことも業界では話題となりました。
私もコスタベネチアに乗船してきました。船内の様子を詳しくレポートしましたのでぜひ合わせて御覧ください。
川崎港:エクスプローラードリーム
こちらの船も宿泊料金等詳細はまだ発表されていません。
- 乗客定員・・・1,856人
- 客室数・・・・928室
- 総トン数・・・74,338トン
- 全長・・・・・268m
- 全幅・・・・・32m
画像引用・参考:ドリームクルーズ 公式サイト
エクスプローラードリームは、横浜発着クルーズを行っていたスーパースターヴァーゴを改装してグレードアップした客船。日本への寄港回数が外国クルーズ船社では2番目に多く、日本でも馴染みのあるクルーズ会社であります。
バーゴに乗船した際の乗船記はこちら。
まとめ
現時点で決定しているホテルシップをご紹介しました。
ホテルシップのメリットとして一番大きいのは、海外豪華客船そのものがホテルとなっているので日本にいながらにしてプチ海外旅行気分も味わえること。
当然、通常のクルーズ旅行で提供されるサービス(食事・船内エンターテイメント・船内フィットネス/ジム/プール使用)も同じように受けることができます。
他にも木更津港もホテルシップを受け入れる可能性があるとして自治体との協議が進行中とのこと。
日本にある1000室以上のホテルは10施設ほど。それがオリンピック期間中に何隻も東京周辺に現れることになれば客室不足解消に大きく寄与しそうですね。